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愛知県警から感謝状=デカセギが強盗逮捕に協力

12月11日(木)

 愛知県刈谷市在住の日系ブラジル人、リカルド・ヒトシ・キムラさん(一八)に先月二十七日、強盗逮捕に貢献したとして、刈谷市中央署から感謝状が手渡された。リカルドさんは二年三ヵ月前にデカセギとして来日。ある夜中、隣人の部屋に押し入った日本人強盗を自転車ポンプで一撃、警察に連絡して逮捕にこぎつけた。六日付、インターナショナル・プレス・オンラインが報じている。
 リカルドさんはある日の午前二時十分ごろ、トイレに行こうと寝床を出たところ、アパートの玄関先を誰かが通り掛かる音を確認。自分の自転車が盗まれるのではと思い、見に行くと、四十五歳前後の男を目撃した。不審に思ったリカルドさんが洋服を着替えに戻ると、ガラスの割れる音が聞こえ、部屋を出た時には隣人宅の窓が破られ男が侵入していた。
 リカルドさんは二十分ほど待ち構え、男が隣人宅を出たところで話し掛けた。男が抵抗しようとしたため、自転車ポンプで頭を一撃、男を近くのコンビニ店まで連れて行き、警察に通報するよう頼んだ。
 リカルドさんは男を取り押さえた時、相手が武器を持っていないか不安になったが、十五万円もした愛用自転車を盗まれたくない一心で男に立ち向かったという。

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