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ボランティアに謝恩=友好病院、山下さんらを招く

12月12日(金)

 日伯友好病院(大久保拓司院長)に、二十一人のボランティアグループ(山下光子代表)が衣類を縫製し、提供している。七十代の女性(男性一人)が中心になって、毎週火曜日午前七時から午後四時までせっせと、手術着やシーツ、白衣などを縫製。場所はリベルダーデ区のファグンデス街の一室、三人で裁断、十五人で縫製、二人で検査し病院に届ける。今年はすでに五千着を提供。病院関係者には「長持ちがして、使いやすい」と好評だ。
 同病院は、九日午前十一時半から七階会議室で、同グループを招き謝恩昼食会を催した。同グループから二十人が出席、病院や援護協会関係者らおよそ五十人が集まった。
 昼食会に先だって、援護協会の酒井清一副会長があいさつ。「来年五月には病院の増築も完成する。ますます、皆さんの仕事が大切になってくる」と激励した。同グループ代表者の井口たきこさんは「一週間に一度のささやかな行為にもかかわらず、このようにお招きいただき光栄です。今後とも、和やかにほがらかにやっていきます」と気持ちを新たにしていた。菊地義治副会長の乾杯の発声後、昼食会に入った。
 八八年の同病院開業当初からボランティアをしている飯塚キヨさん。「ボランティアがやりたくて、募集前から、病院に通った」と振りかえる。「みんなで集まっての作業は楽しい。昼食も自分たちで作ることもある」と笑顔だった。
 同グループは中古ミシンの寄付者を募っている。山下代表は「希望者は多いがミシンが足りないため、人数を増やせないでいる。修理する人もいるので、どんな中古ミシンでも寄付して欲しい」と呼びかけていた。連絡先は山下代表(電話275・7049)まで。

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