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宗旦忌とクリスマス茶会=フランス料理も出る

12月20日(土)

 茶道裏千家ブラジルセンター(林宗慶代表)主催の宗旦忌とクリスマス茶会が、さきごろ伯栄庵教場で行われた。藤本和治さんの司会で、第一部宗旦忌は三原武さんの挨拶で始まり、亭主長谷川宗翠、半東松原宗美さんらによる供茶。また高岡菫さんから伯栄庵へ茶道具の寄贈に対し、センター側から謝辞が述べられた。その後、数十人の門下生へ林代表から許状が手渡され、門下生たちは一層の精進を誓い合った。
 第二部では八畳花月席とともに、クリスマス茶会が始まった。日ごろの習練の賜物である七事式の三友之式、濃茶付花月、壷月花月、菓子付花月、結び帛紗付花月が行われた。
 また濃茶席では、聖書の軸が掛けられ、吉野棚で茶がふるまわれた。新しく準教授となったカルロス・シリオさんや新しく茶名を受けた陶須磨子(宗磨)さん、増田節子(宗節)さんらによる点前があった。
 薄茶席では珍しい木地の長板や大振りのバラ貴石の水差しで茶が出された。また点心席ではクリスマスにちなんだ床飾りに、西洋料理のテリーヌやキッシュ、くるみや干しぶどうのご飯など大皿盛りの点心に、シャンパンやスープ、煮りんごなどが供された。
 浜岡宗光、池田宗美先生はじめ、三原宗静、佐藤けいこ、大谷かつ子、水本のりこさんら水屋の人たちへ感謝しながら、クリスマスを楽しんだ。参会者は百二十人。
 来賓の渡辺博領事や妹川、浜田、小沢、山田領事夫人ら、茶室でのフランス料理のもてなしに珍しそうだった。一年のしめくくりの宗旦忌、クリスマス茶会、この一年も無事に終わったことを感謝しながら、ホームメイドのクッキーのおみやげを手にし、再会を約しながら散会した。

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