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バストス=松原雅春元市長逝く=地域指導者として活躍

1月8日(木)

 一九六〇年代後半にバストス市長を務め、副市長、市議会議員、市商工会議所会頭なども歴任した松原雅春氏が先月二十九日、六十八歳で亡くなった。松原氏は市政の改革に邁進し、また、日系コロニアをはじめ地域の指導者としても支持を得ていただけに、多くの市民がその死を惜しんでいる。
 松原氏は一九三五年、ペレイラ・バレットに生まれた。美術教師をしていたが、六〇年、市議会議員に初当選、政界入り。市議時代の六八年末、市長選に出馬して当選、六九年から四年間、バストス市長を務めあげた。九六年には副市長に選ばれた。そのほか、市商工会議所会頭に六二―六四、六八―六九、九五―九六年の三回着任、バストス市の指導者として活躍した。
 松原氏は人種、貧富の差別なく市民を平等に扱い、日系コロニア外でも社会福祉事業に尽力した。市長に在職中は、バストス・ゴルフ・クルーベ建設、バストス野球場観客席建設などに携わり、多くの市民の支持を得ていたという。
 当時を知る人は、「とっつきやすく、非日系人とも気軽に話す人だった。快活な男だった」と故人を惜しんでいた。

 

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