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北海道物産展8月開催へ=負債返済資金獲得もねらい

2月18日(水)

 ブラジル北海道協会(谷口出穂会長)は八月末の創立六十五周年(北海道人移住八十五周年)に合わせて、物産展を開く方向で検討に入っている。既に、道内の関係官庁に協力を要請済み。北海道日伯協会が民間業者などとの交渉に向けて動き始めたという。十五日の定期総会で会員は、同協会初めての行事を盛り上げていくことを約した。
 協会の維持管理のための資金稼ぎが大きな目的の一つ。特に、北海道交流センター(サンパウロ市ヴィラ・マリアーナ区)を建設する際にペーニャ製紙から受けた融資の返済が、利子を含めて約七万三千万ドル残っており、収入源の確保が焦眉の的になっている。
 谷口会長ら三人が昨年十月末に訪道、高橋はるみ知事を表敬訪問し式典の招待状を渡した。と同時に、物産展開催のための調査や関係機関との打ち合わせを行った。
 感触はまずまずで、北海道貿易振興会、町村振興会の積極的な支援が取り付けられるかどうかが、鍵になるようだ。
 開催日は確定していないが、谷口会長は総会の席上、八月二十九日の式典前後が適当だと述べた。この日には日本から慶祝団も訪れ、北海道をPRするには絶好の時期になるからだ。
 高橋知事は先ごろ胃がんの手術を受け、来伯は微妙なところ。本人は、健康が許せばブラジルを訪れたいとの意向を示しているという。
 谷口会長は「一世の高齢者に懐かしい北海道の産物を食べてもらいたい」と話した。

 

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