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同棲破綻して殺傷=浜松、デカセギ=17歳女性死亡

2月18日(水)

 九日午後一時四十五分頃、静岡県浜松市立野町の自宅二階でブラジル人女性(一七)と、元恋人のダニエル・マルクス・テルヤ・シルバさん(二三)が複数ヵ所刺された状態で発見された。十四日付けインターナショナル・プレス紙が報じている。
 地元警察署によると、青年には腹部と首に深い刺し傷、女性には腹部、胸、腕にも深い刺し傷があり、すぐそばに調理包丁が落ちているのを、仕事から帰って来た母親と義父によって発見された。しかし、付近住民の話によれば、救急車の到着に三十分もかかり、女性は浜松社会保険病院へ運ばれる途中で死亡した。
 女性は袋井市の同じ工場で働いていた昨年、シルバさんと同棲していた。女性が母親の家に戻ったのをきっかけに交際は中断していたが、しかしシルバさんは執拗に再交際を迫っていた。この日曜日の事件発生前に、電話で呼び出しを受けた女性は彼女の友達とシルバさんとで、浜松駅の喫茶店で会っているのが確認されている。
 警察では二つの仮説を立てており、その一つは百八十センチメートル近いスポーツマン体形をしたシルバさんが女性をメッタ切りにし、その後自殺を図った。もう一つは口論中にどちらかが包丁を持ちだし、取り合っているうちに刺し合いになった。どちらが最初に刺したのか捜査しているとのこと。

 

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