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女性2人誘拐される=モジ、15分後に解放

3月17日(水)

  十二日にモジ市で日系女性二人が電撃誘拐され、モジ・ドゥットラ街道で解放された。十二日付けモジ・ニュースが報じている。
 電撃誘拐されたのは年金受給者チバ・ハルさん(八二)とヨナミネ・キミエさん(七〇)。同日午後三時三十分、キミエさんが運転するコルサ車で、モジ市のポンテ・グランデ地区のハルさん宅に着いたところを、二人組の強盗に誘拐された。二人とも後部座席に拉致されて、十五分後に解放された。
 彼らは帽子を深めに被っており、顔はよく見えなかったが酔っているようで、「おとなしくしろ。金を渡せ」と脅した。
 キミエさんは車の中で、神経過敏になり咳が止まらず、吐き気がするので車を止めてもらった。ハルさんは「誘拐された時は家族の顔が浮かんだ。今は恐怖から、家から出ない事も考えている」と語った。
 モジ・ドゥットラ街道で解放された時、ハルさんは泣き出して路肩にしゃがみこみ、立ち上がることさえできず、キミエさんはハルさんの肩を抱えながら、街道沿いのガソリンスタンドに助けを求め、手当を受けた。
 強盗達はキミエさんの車で逃げたが、シャーカラ・グアナバラ地区のブラジリア街で電柱にぶつけ、車を乗り捨てて逃走した。警察は捜査中だが、犯人の手掛かりは未だ把握していない。ハルさんは、同地区の治安の改善に巡回警備の強化を訴えている。


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