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肥沃の大地北パラナを行く(三)=県連ふるさと巡りの旅=巨大なアルコール精製・精糖工場=グループ岡本カンナのカスで発電も

3月18日(木)

  街道沿いには大豆とカンナ畑が延々と続くなか、ゴイオエレ市に到着した。同市はインヂオ語で「きれいな水」、昔は清流が流れていた。一行が泊まったダイマルホテルのすぐ近くに同族のスーパーダイマルがあり、日系人が頑張っている。 ゴイオエレ日本人会(オタニ・エドゥアルド会長)との交歓夕食会はホテルのレストランで行われた。
 同市での朝食はホテルを予定していたが、岡本グループ社長の岡本マサヒロ・ヴィセンテさんの招待で、岡本さんの自宅に変更。一行三台のバスが大邸宅に着くと、一斉に感嘆の声があがった。町の真ん中に一万平方メートルの敷地、百十八名が一堂に食事できる食堂、バイレができるサロン、数十匹の特大の錦鯉、大きなピッシーナ、三階には大きな仏間もあり、岡本さんは毎朝、先祖に手を合わせる敬虔な仏教徒。
 朝食後、同市からバスで二十分程の岡本さんのアルコール精製・精糖工場を見学。今はカンナの育成期間であり、工場は操業していない。毎年この期間は製造機のマヌテンソンや拡張工事にあてる。
 工場の周り一帯はカンナ農場ばかりで、一万六千ヘクタールのカンナから、昨年は砂糖を百五十万俵(五十キログラム)、アルコールを三千六百万キロリットル生産した。カナの搾りカスは自前の火力発電に使う。岡本さんの人生哲学は「他人が幸せになれば、自分も幸せになれる」。やはり一代で財を築く人は、言葉や動作に余裕がある。
 同工場を後にして、ウムアラマ文化協会(西川クリスチーナ会長)で、同市日本人会との交歓昼食会。コ・プロコピオの文協も女性の会長さんで、近い将来の協会の姿かもしれない。
 同協会でも婦人会の手作りの春雨、おこわ、カッパ巻、それにチラピアの刺し身を一同は堪能した。
 昼食後、百七十キロメートル離れたマリンガ市へ。 マリンガ文化体育協会(矢野キヨシ会長)の施設を見学。六アルケールの土地に建築面積二万二千平方メートル、二面の野球場、十面のゲートボール場、六面のテニスコート、体育館、五十メートル競技用プール、トボガン。
 文化面ではお茶、生け花、踊り、将棋に図書館。
 マリンガは兵庫県加古川市と姉妹都市協定を結んでおり、日本語学校加古川センターがあり、日本語教育に力を入れている。また立派な学生寮も完備しており、その充実ぶりに一行は肝を潰した。
 交歓夕食会は同会館で、安長修道元会長の司会で進行、婦人会員の傘踊り、青年会員による和太鼓の演奏、カラオケ、最後に皆で盆踊り。この町でも次世代への日本文化がうまく引き継がれているように感じたのは、記者だけではない。旅の疲れがでてきた一行はホテルへ向かった。(つづく・大角総丙記者)

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