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テーマは「家族」=往復書簡形式で=新一筆啓上賞

5月20日(木)

 日本一短い手紙のコンクールとして知られ、ブラジルからの応募者も多かった一筆啓上賞(福井県丸岡町主催)がリニューアルした「新一筆啓上賞」の募集が始まっている。第二回目となる今回のテーマは「家族」。遠く祖国を離れ、日本に親兄弟を残してきた人や、近年のデカセギ現象で子供が日本に向かった人も多いだけに、コロニアにもうってつけのテーマだ。
 一九九三年に始まった一筆啓上賞は、二〇〇二年までに八十三万通の応募があり、例年海外部門の応募でブラジルが上位を占めていた。入賞者を出したこともある。
 従来は、「母」などをテーマに一方が出す形式だった同賞は昨年から往復書簡の形式となり「新一筆啓上賞」として生まれ変わった。一万五千七百三十二通の応募のうち、ブラジルはアメリカに次ぐ四十七通を応募した。
 今年の募集要項は二十五字から三十五字でまとめた家族の○○に宛てた手紙と、家族の○○からの返事という往復書簡の形式。内容が審査員らにも分かるように、百字程度の添え書きも添付できる。
 応募資格は問わないが、ひらがなか漢字、カタカナを用いること。一人あたりの応募に限度はなく、作品を記した用紙に住所、氏名、年齢、職業、電話を記載し、必ず封書で送ること。
 応募用紙はインターネットでも入手できる。(http://maruoka-fumi.jp)締め切りは十月八日で、宛て先は〒910―0298 福井県坂井郡丸岡町霞町1―41―1 新一筆啓上賞「家族」係。大賞五点には賞状と賞金十万円が贈られる。

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