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コラム 樹海

  さきにクリチーバ総領事館が主催した日本語作文コンクール「日本ってどんな国」。九十八編の応募があったという。最優秀賞を受賞した三編の内容は、おおむね日本称賛といえた▼例えば「日本は、みんなのいい生活のための手本になる国だと思います」と結ばれていたのがあった。作文を書いたブラジルの少年少女たちの思いを裏切らないよう、日本人は心しなければなるまい。主催者は、日本政府の在外公館として、なんらかの形で気持ちを伝えてほしいものだ。(書いてもらって)〃情報〃を収集したその結果の報告として▼日本語能力試験の四級合格者クラスになると、家族や周囲から聞いた(日本の)話を文章できちんと表現することができるし、批判もする。「美しい自然の日本にぴったりの『日の丸』は、ほんとうにすてきで世界中にじまんできる旗です。それなのに卒業式などの会場で国歌の斉唱や国旗をあげることに反対する人たちがいるのはとても悲しいと思います」▼「テレビやコンピューター、カメラ、乗用車など世界中が日本製品であふれている。しげんの少ない日本の発展は、教育がよくいきとどいているから」「若い人たちがフリーターのような形で、なかなか働かないので、外国からの働く人の力が必要なのだと思います」。日本にとってデカセギが必要になる本質をついているようだ▼作文で書かれた批判に当たる部分を日本人が直せば、お手本になる国だ、といっているのかも知れない。(神)

 04/05/26

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