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「人生百歳」を見据えて 鳥取熟年大学で安達さん「若々しく」と呼びかけ

6月18日(金)

  鳥取熟年大学は六月例会を、十六日午後一時から鳥取交流センターで行なった。講師はJICAシニア・ボランティアの安達正子さん。安達さんは日本で介護福祉士として働いた経験談を交えながら、老後を若々しく生きることについて講演し、参加者全員で体を動かすゲームも行なった。三十人以上が集まった会場は笑い声に包まれ、一時間半があっという間に過ぎた。
 安達さんは講演会ではいつも、聞き手にとって想像しやすく、自分も参加しているのだと感じてもらえるような話になるよう工夫しているのだという。参加者に「出身はどちらですか」などと質問を投げ掛け、参加者との対話を楽しみながらゆっくり、はっきりした口調で講演を進めていった。
 講演の内容は、カラオケや社交ダンスがぼけ防止と若返りに効果的だという話や日本でのお年寄りとの交流、安達さん自身が勇気をもらったという『人生百年私の工夫』(日野原重明著・幻冬舎)の紹介などについて。安達さんは「自分の人生を自分の思うように生きていきましょう」「人生は百歳を見据えて若々しく」などと参加者に呼び掛けた。
 子ども時代を思い出すような懐かしいゲームでは、童謡を歌いながらの体操やほかの人と体をくっつけ合う運動、盆踊りなどをした。ゲームが進むにつれて参加者の顔から緊張の色が消え、笑いや拍手の絶えない雰囲気になった。
 参加者からは「大変すばらしい。健康で元気になれる」「老人はやはり孤独を感じる。ここに集合してみんなでわいわいできるのは楽しい」などと大好評で、「ぜひまた来てほしい」との声があちこちで聞かれた。

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