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コラム 樹海

 灼熱の陽光を受けインド洋で汗と闘い頑張る護衛艦の海上自衛隊員。イラクのサマワも猛烈に暑い。給水など人道支援で活躍する陸上自衛隊員からは汗が滴り落ちる。曾ては「税金泥棒」とまで蔑まれた自衛隊も今や海外派遣されるまでになった。警察予備隊から保安隊となり防衛庁・自衛隊になったのが一九五四年七月一日。きょうは自衛隊創立五十周年▼国民から胡散臭い目を向けられた自衛隊も最近は親しみの雰囲気で見られるようになってきたのは喜ばしい。その昔は―。隊員たちも休暇などで外出するときには制服を着ないで私服に代えたそうだ。国民の冷たい目を避けたある種の「遠慮」があったのだろう。けれども、自衛隊に対する国民の評価は大きく変わった。読売新聞の世論調査によると八三%の人々が自衛隊の歴史に肯定的である。よい印象を持つ人も六二%と二十年前の二倍になっている▼国際平和維持活動(PKO)やイラク派遣などの国際貢献が認められるようになった背景には、こうした国民の意識変化が大きく影響している。勿論の事。木村篤太郎氏を初代長官とする自衛隊発足の頃に「海外派兵」などは想定されてもいない。当時は朝鮮戦争に象徴されるように東西冷戦の真っ盛りで日本の仮想敵国はソ連でありそれをどう防ぐかが最大の課題であった▼そのソ連も崩壊し冷戦にも幕が降りた。が、自衛隊の現状でいいのかとなると疑問は多い。憲法の規定や集団的自衛権の問題もあるし―ここは大いなる論議があっていい。 (遯)

 04/07/01

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