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連邦貯銀も送金サービス=海外のブラジル人対象に

7月29日(木)

  連邦貯蓄銀行(カイシャ・エコノミカ・フェデラウ)は去る六月二十三日から、海外在住ブラジル人を対象に、割安で安全な送金サービスを始めている。
 国家通貨審議会の承認を得た同銀行は、インターネットを通して、ブラジル留守家族の送金希望者に、普通口座及び定期預金口座開設を始める。
 開設の条件は海外在住ブラジル人で、CPF(個人所得税申告番号)を所有、そして海外発行のクレジット・カード所有者。同銀行は手数料として業界で最も少ない二・九%を徴収する。米州開発銀行の調査では、現在の平均手数料は八・五%。しかし国によっては送金額とブラジルで受け取る金額に二〇%近くの差がでるところもある。
 同銀行は、現在二十六億ドルの海外からの送金のうち、一〇%の取り扱いを目標にしている。一カ月にCPMF(銀行小切手税)を含んで一万レアイス、長期定期預金にも同様に一万レアイスを送金できる。送金には二日間かかる。
 今までの銀行送金で、海外在住ブラジル人の主なクレームは、送金に時間がかかることと手数料が高いことだった。そして多くの人は高い手数料を避けるために、安全性に欠ける方法で送金していた。
 その結果、中央銀行に登録されている二十六億ドルの送金額と、米州開発銀行予測の五十二億ドルとの差となって表れている。
 ジョージ・マトーゾ同銀行頭取は「海外在住二百万人のブラジル人に対して、送金業務は準備完了した」と語る。この人数はブラジルの人口の一%以上であり、毎年十万人以上が、海外に賃金の高い職を求めて移動している。それは主に米国、日本、ドイツやポルトガルである。
 詳しい情報は同銀行サイトhttp://www.caixa.gov.br又はバーチャル銀行アドレスhttp://internetcaixa.caixa.gov.br/CAIXAinternational.電話55・071・2069900。

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