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日伯首脳会談で両国関係強化を確認=08年を交流年に定める=21世紀協議会設置も=大統領、来年春に訪日へ

9月17日(金)

 【ブラジリア発=下薗昌記記者】ブラジル滞在最終日となる十六日、ブラジル滞在中の小泉首相は日伯首脳会談やルーラ大統領主催の午餐会に出席。両国トップがブラジルで膝をつき合わせるのは八年ぶりの機会だけに、首脳会談では予定の一時間を超え約一時間半にわたって両国の関係強化や国連改革、エネルギー問題などで議論を深めた。二〇〇八年の移民百周年を前に、ハイレベルな政治的関係の強化がかかせないと小泉首相は同大統領へ訪日の招待。「季節の良い来年の春に訪問したい」と応じたことから、就任後初の訪日がほぼ確実となった。また、共同声明の中で、〇八年を「日本ブラジル交流年」と定め、これを充実させるための有識者による「日伯二十一世紀協議会」を設立することなども盛り込まれるなど、今後の幅広い日伯関係に期待をもたせる小泉首相の来伯となった。

 同日午前、先月終了したアテネ五輪男子マラソンで、妨害にもめげず銅メダルを獲得し、一躍世界的なスターになったヴァンデルレイ・デ・リマ選手の表敬訪問を受けた同首相。滞在先のホテルのVIP室で、初めて対面した後、「あなたのスポーツマンシップに感動した」などと笑顔で称賛。ヴァンデルレイ選手が持参した銅メダルを受取り、もう一度同選手の首にかけるなどし、英雄との懇談を楽しんだ。
 その後、青空に向け日伯両国旗がたなびく大統領府に向かった小泉首相は、ルーラ大統領の出迎えを受け、壮観な歓迎式典に挑んだ。
 首脳会談の冒頭、日伯関係の今後が議題となりルーラ大統領は「移民百周年を目指し、両国関係を深めよう」などと提案。これを受けた小泉首相は「こうした高いレベルの(政治の)交流は重要」などと訪日の提案がなされ、同大統領も快諾した。
 また、移民百周年に向け、両国の政財界、学識経験者などで作る「日伯二十一世紀協議会」の設置も決定。来年春の大統領訪日をメドに、人選が行われる見通しが示された。
 さらに今回のブラジル訪問の重要な目的である国連改革については両首脳が「常任、非常任理事国の枠をそれぞれ拡大する必要がある」ことで意見一致。今月末ニューヨークで行われる国連総会で協議の場をもちたい、と小泉首相が提案したことに対し、同大統領も同意した。
 また、エタノールの対日輸出などエネルギー問題も議題となったが具体的な進展はなかった。
 首脳会談後、大統領主催の午餐会が、イタマラチー宮であり、ルーラ大統領から「総理大臣閣下の益々のご健勝と日伯両国間の友好の末長い発展を祈念して杯をあげたい」などと乾杯の音頭。「サウーデ」の声が響き渡り、今後も親善を深めることが約束された。午餐会終了後、小泉首相は三日間のブラジル訪問の日程を終え、同日午後、政府専用機でメキシコに出発した。
 

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