ホーム | 日系社会ニュース | 「生長の家」が老人ホーム建設=困窮者を対象に入居費無料=イビウーナ錬成道場内へ06年完成予定=信徒以外も世話する考え

「生長の家」が老人ホーム建設=困窮者を対象に入居費無料=イビウーナ錬成道場内へ06年完成予定=信徒以外も世話する考え

10月8日(金)

 生長の家ブラジル伝道本部(岩坂吉彦理事長)は、イビウーナ市郊外の南米練成道場内で老人ホーム、「グランデ・アルモニア」(サイタ・パウロ院長)の建設工事を進めている。五十人収容可能な施設で、二〇〇六年ごろの完成予定。第一期工事終了後に、まず二十五人を受け入れる。入居費は無料になるだけに、話題を呼びそうだ。資金獲得のため、十二月十一、十二両日に「第一回慈善カラオケ大会」を企画。多くの出場者を募っている。
 「一人暮らしのお年寄りを助けたい」。
 生長の家は、ブラジル社会の高齢化を懸念する。関係者が日系福祉団体の役員を務めていることもあり、その筋の情報には明るいようだ。毎年末に、福祉十数施設団体に総額約十五万レアルを寄付しているのは、周知の通り。
 日系、非日系に関わらず、困窮した高齢者を世話する考え。信徒であるか否かは、問わない。専門の委員会が受け入れの是非を審議する。関係者の一人は「身寄りの無い人や経済的に行き詰まっている人が、主な対象者になると思います」と明かす。
 介護の程度や職員の配置などはまだ検討中で、公表されていない。日系宗教団体では、マリンガ日伯寺が和順ホームを経営している。
 カラオケ大会は十二月十一、十二両日午前八時から、サンパウロ市ジャバクアラ区エンジェネイロ・アルマンド・デ・アルーダ・ペレイラ通り348番の伝道本部別館で行われる。
 ノリオ・エノムラ法務担当理事、エドガルド・バプティスタ・ダ・シウヴァ法務担当副理事らが先ごろ、案内のために来社した。
 カテゴリアは「ちびっこ」やジュニア、エストラ」、「スター」、「ポップ」など三十八あり、UPKから賞状が出る。二日間で六百人ほどの出場者を見込んでいるという。
 出場料は十五レアル。申し込み場所は、サンパウロ市ジャバクアラ区エンジェネイロ・アルマンド・デ・アルーダ・ペレイラ通り1266番の生長の家伝道本部栄える会。問い合わせ電話番号=11・5014・2231(ジョアン・ドミンゴ)。

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