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ジャクト農機=輸出拡大 新ビジネス好調=エスタード紙特集2ページ=スポーツ分野でも実績

11月11日(木)

 農機具の大手メーカー、聖州ポンペイア市のジャクト農機(創業1949年)が、新しいビジネスチャンスを次々と打ち出し、軌道に乗せている。現社長は創業者、西村俊治さんの四男、司郎さん(56)。その農機具は現在、九十カ国に輸出され、旧ソ連のウズベキスタンでも同社の綿花畑消毒用噴霧車などが販売されているという。前社長だった俊さん(タカシ、64)は八〇年に、ガーデン用小型噴霧器の製造するため立ち上げたブールデン・エキパメント社の経営に専念。最近ではスポーツ・ジム向けのトレーニング機器などを生産し、業績を伸ばす。八日付エスタード紙が二ページを割いて、同グループの躍進振りと歩みを伝えている。
 農機具を国外に輸出して三十五年。今後はアメリカへの輸出拡大を目指し、メキシコに製造工場を建設する計画もある。精密機械を搭載する大型噴霧車の輸送代低減に繋がるだけでなく、NAFTA(北米自由貿易協定)加入国メキシコでの生産は関税優遇など利点が多いからだ。輸出比率は昨年の売り上高(三億三千万レアル)の二〇~二五%。将来的には、〃強い通貨〃での売り上げを増やし、経営基盤を強化、グローバリゼイションに対応できる経営が目標だ。
 〇〇年、社長就任時に、大型噴霧車の分野で世界のトップ企業に成長させると宣言した司郎社長。
 「そのためには、人材育成が最も重要と考えた。二千人いる従業員の社内研修に百万レアルをかけており、年間百二十時間の研修が義務だ。MBA(経営学修士号)にも八十人が取り組んでいる。さまざまなアイデアを創造できる人材を養成したい」と語る。
 九〇年から十年間、ジャクト社のトップを務めたのが、ブルーデン社の俊社長。九〇年からスポーツ器具市場が成長すると見抜き、スポーツ・ジムやフィットネス・クラブ向けに、電動ウオーカーなどのトレーニング機器の製造販売に乗り出した。今では国内市場の六割を獲得。南米諸国のほか、南アフリカ、ニュージーランド、マレーシア、そして韓国にも輸出する。
 俊社長は「中国への輸出も交渉中。今年の輸出比率は一五%に設定している。その次はヨーロッパ市場を狙う。〇九年には売上げ比率の五割を輸出で」と意気込む。
 七九年に息子たちに経営を譲った創業者の俊治さん(94)は「あの後、ブラジル経済は不況の大波に飲み込まれたが、子供たちはよくがんばってくれてた。本当にありがたい」と話している。

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