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新潟中越地震=地上戦の記憶重なる=沖縄県系人「勇気出して」=芸能祭開催 義援金捻出へ

11月13日(土)

 十月二十三日に発生して以来、毎日のように新聞紙面やテレビをにぎわす新潟中越地震の被災者たちの窮状や、倒壊した道路と建物。それらを目にし、「沖縄での戦争体験を思い出しました」と、沖縄県人会の宮城調智会長は語る。
 同県人会は十二月十二日午後二時から、琉球芸能関係者らの協力を得て、同県人会大サロンでチャリティー公演を行うと決めた。一枚十レアルの義援金協力券を作り、四十五支部の会員に買ってもらい、その全額を被災者へ寄付するという趣旨だ。
 今年、日本は水害に始まり、続く台風では二百人以上の死者を出した。そして、中越地震――。ブラジルでも新潟県人会、老人クラブ連合、兵庫県人会など様々な団体が各被災者への支援に名乗りを上げてきた。今度は沖縄県人会が腰を上げた格好だ
 「NHKで地震のせいで池が壊れ、錦鯉が全滅したと報道されていた。飼育者が『四十年、鯉に全てを捧げてきた』と言って大泣きしていたのみた。その悲しみようを見て、これは手助けしなければと思いました」
 さきの大戦中、四人に一人が亡くなったといわれる沖縄で、宮城会長は終戦を迎えた。十六歳だった。飼育者の絶望と、宮城会長の悲惨な記憶が共鳴した。
 さっそく九日に同県人会執行部や芸能関係者などを集め、「日本人の同胞があんな悲惨な思いをしている。私たちも戦災を経験し、災害の痛みを知っている。なんとか立ち上がって頂きたい。勇気を出して頂きたい」と訴えると、参加者全員がチャリティー公演開催に賛同したという。
 当日は婦人会などが用意する飲食物による売上も、経費を除いて全て寄付金に充てられる。また、太鼓や民謡、踊り、空手、相撲など琉球芸能の各団体も無料出演。沖縄県系人総出のビッグ・チャリティー・イベントになりそうだ。
 宮城会長は「沖縄県人会員に限らず、大勢のご来場、ご支援を心からお願いしたい」と呼びかける。
 詳細は11・3106・8823(同県人会)。

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