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〝多彩な日本〝を紹介=モンチ・アズール「日本文化週間」終わる

11月24日(水)

 さきごろ、モンチ・アズール住民協会で行なわれていた「日本文化週間」が、二十一日で終了した。例年と違い、五日間に渡って開催された同イベント。目玉となった二十日の日本文化発表会は、獅子舞のデモンストレーションで始まり、日系団体の協力による琉球太鼓、琴、空手、合気道、日本の歌、盆踊りなどを紹介した。また二十一日には、日本人とブラジル人の若者が交流会を行なった。
 二十日午後五時、同協会文化センターで始まった発表会には、住民の大人や子ども約二百人が訪れ、次々登場する日本文化を興味津々で眺めた。参加者たちは、空手や合気道を食い入るように見つめ、琉球太鼓や盆踊りを一生懸命に真似て踊った。
 会場二階では、独楽や剣玉、竹とんぼなどの玩具や子どもたちが日本を想像して作った作品などを展示。珍しい玩具に子どもたちが群がった。
 協力団体は、琉球国祭り太鼓、美和会、新体道ブラジル、エスペランサ婦人会など。発表会中、抽選会も行なわれ、ブルー・ツリー・タワー提供によるチョコレートなどの景品が配られた。
 また、発表会に先立って行なわれた書道教室・折紙教室では、日系ガールスカウト、日本人学校教師らの協力により、子どもたちに折紙を教え、短冊形の紙に漢字で名前を書いてプレゼントした。
 二十一日午前十一時からの交流会では、日伯の若者の話し合いが行なわれた。「恋愛観」が当初のテーマだったが、挨拶、宗教、日本の若者文化など幅広く互いの国についての疑問点を出し合った。予定の一時間を遥かにオーバーし、「日本の子と初めて話せて楽しかった。もっと回数を重ねたい」との感想が出るなど、日本に対する興味の深さを感じさせた。
 中心となって企画・運営をすすめてきた上田永久子さん(22)は、「〃週間〃という形にしたのは初めての試みだったが、子どもたちもすごく楽しんでくれた。それが一番うれしい。子どもたちの心の中にも何か残るんじゃないかなぁ」と、同イベントの成功を喜んだ。

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