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環境に優しい木酢液を=東京大学大学院=谷田貝教授のセミナー

12月2日(木)

 サンパウロ州森林局とJICA研修生ОB会は、谷田貝光克東京大学大学院農学国際専攻教授を招いて『木炭、竹炭、木酢液製造』セミナーと実演を、十二月九日午前九時からオルト・フロレスタウ区オルト街九三一番の同講堂で開催する。JICA及び有機栽培生産者協会が後援。
 木炭製造時に発生する煙を液化した木酢液は、殺菌、防虫、防腐や消臭に効果があり、農業では土地改良や家畜の飼料に混ぜて抗生物質の代わりに使用されている。またアトピーや水虫にも効果があるという。
 講演する谷田貝教授の専門分野は天然有機物化学であり、木炭・木酢液の特性解明と利用技術の開発や生物活性物質の役割解明及び利用方法を研究している。八四年に第二十五回日本木材学会賞、九二年に科学技術庁長官賞を受賞した。
 案内に来社した同協会科学研究員の山添源二さんは「東大教授の講演はめったになく、すでに木酢液を製造している人にも参考になることが多いので、聞きに来てください。また百人しか入れないので、早めに申し込んでください」と呼びかけている。
 また同行した崎田マサコ研究員は「木酢液製造を併用することで、煙の排出量が半分以下になるので、環境にもやさしい。無駄なく土に還元するシステムなので、聞きに来てください」と述べた。
 講演会場は地下鉄サンターナ駅からヴィラ・ローザ行きのバスで「パラーダ⑦」停留所で降りる。入場無料。申込みは11・6231・8555で、内線2086山添さん、又は内線2100崎田さんまで。

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