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日系の草分けに敬意=イタクア博物館が用品展示

12月7日(火)

 サンパウロ市近郊のイタクァケセツーバ市の市立博物館で.去る十一月十一日、七五年前日本人として初めて入植、市の発展に尽くした松村トモイシ氏に敬意を表し、日本移民の生活用品展示コーナーのイナウグラソン行われた、とジアリオ・スザノ紙が報じた。
 一九三〇年にアウト・チエテ地方の日系コロニアの中心となる同市に、松村トモイシ、佐々木ミツゾウ、セドグチ・ショーザエモンの三人が日本人として初めて入植した。
 式には同市のコロニア代表や松村さんの息子タケトミ・アウヴァロさんも出席した。タケトミさんは「市が日本移民の重要性を認めてくれたことは、大変うれしい。父が使っていた生活用品を展示することで、日本移民の文化の継承も引き継がれていく」と述べた。
 また同博物館の文化部責任者のアンジェロ・ググリエルモさんは「着物姿の男女が展示品を説明する風景は、どこか日本の田舎を思わせる企画」と説明し「見物に訪れる人は、同地に入植した初期移民が使っていた生活用品、ドクメントや写真などで当時の生活が偲ばれる。特に数千年の昔から利用され、伝統文化の大きな遺産である素晴らしい竹細工も展示されている」述べた。

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