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ブラデスコ=「日系顧客室」を開設=リベルダーデ支店に

1月15日(土)

 十四日午前、ブラデスコ銀行はサンパウロ市リベルダーデ支店一階に、日系人専用の別室「アテンジメント・ニッケイ」を開設した。同行では、これを端緒に今後、モジ・ダス・クルーゼス、北パラナのロンドリーナ、マリンガーなどの日系集団地のある支店に広げていく予定だ。
 ブラジル民間最大のブラデスコ銀行は昨年十月、日本のUFJ銀行と提携を結んだ。これより、UFJ銀行を通して、在日ブラジル人が母国へ送金できるようになり、今回の「アテンジメント・ニッケイ」設置はそれに対応したもの。
 昨年十二月二十日、UFJ銀行は新宿にブラデスコ支店(コールセンター)を開設。同二十二日には日本全国のUFJ支店に設置されたATM機(現金自動預け払い機)四千五百台を、ポルトガル画面に切り替え出来るように改良し、在日ブラジル人が簡単に扱えるようにした。
 また、東海四県(愛知、岐阜、三重、静岡)のUFJ銀行支店十店舗に、テレビ窓口を設置、オペレーターがポルトガル語対応して、コールセンターと結び、口座開設や海外送金サービスを行っている。これにより、UFJ銀行の口座からブラデスコ銀行の口座へ直接送金できるようになった。
 開設セレモニーでブラデスコ銀行の村田俊典取締役は、「日本を視察した時、ブラジル人の方々の苦労されている様子が良く分かった。時として銀行はとても遠くにしかなく、二時間かけてついたと思ったら、三時間の列に並ぶということもあると聞きました」と、これまでの日本の状況を語った。同行とUFJとは三十年以上の業務提携の歴史があり、今回の運びとなった。
 昨年十二月二十日付け中日新聞によれば、ブラジルへの送金は全国で毎月十万件程度、UFJではその半分を取り扱って手数料収入増強を図りたい、と期待している。同日付け日経新聞によれば、一件あたりの平均送金額は約一千ドルで、東海四県にはその四〇%が集中している。テレビ窓口はいずれ全店舗に拡大する計画だという。
 〇四年のブラジル人による外国からの本国送金は約三十五億ドルで、その六割、約二十億ドル以上が日本からの送金といわれる。
 昨年末にはブラジル銀行が、三井住友銀行と提携し、日本全国のATM機六千五百台で、ブラジル銀行口座からの現金引き落としや海外送金サービスを今年から始める協定を結んだ。ブラジル銀行はすでに日本郵政公社とも提携しており、三井住友との提携で使用できるATM機は三万台を超えることになった。
 以前から支店を持っていたサンタンデル・バネスパ銀行に加え、昨年はイタウー銀行も一千万ドルを投資し支店を開設するなど、デカセギ送金を巡る競争は、日本側を巻き込んで熱を帯びつつある。
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