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コラム オーリャ!

 普段は伯字紙の社交欄などでよく見かけるブルートゥリー・ホテルの青木智栄子社長。華やかなブラジル社交界の、数少ない日系花形の一人だ。
 全伯で二十以上のホテルを経営する青木社長の日本語は、ビジネスで鍛えられている。意外と小柄な体格に、きっちりとビジネス・スーツを着込み、プロジェクター画面と同時に話を進める。戦後移民というよりは、駐在員的な雰囲気が漂う。
 二〇〇三年の売上は一億九千七百万レアルで、毎年黒字を計上。例年、自社の業績の悪さを、経済不況のせいにする経営者が多いなか、彼女の存在は異色。男性中心の商議所内にもファンは多いと聞く。
 「私の父は、ブラジルに来たことを、自分の人生でやったことの中で、一番良いことだと考えている」と彼女はいう。その父にしてこの娘ありか、この娘にして、その言葉なのか。  (深)

05/1/19

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