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日本祭り予算百万レアル=県連総会で見積もり

4月7日(木)

 ブラジル都道府県人会連合会(中沢宏一会長)は定期総会を三十一日午後四時から、ブラジル宮城県人会館で開いた。各県人会代表者約五十人が出席した。
 開会のあいさつで中沢会長は、〇四年度の出来事を振り返った。今月行われる文協会長選にも触れ、「日系社会が一丸となるよう県連としても努力したい」と述べた。
 竹下康義氏が議長に選出され、進行役を務めた。〇四年度の事業報告と収支決算報告が行われた。年会費や行事など昨年度の収入は十五万八千二百三十五・二四レアルで、支出は十一万二千九百二十七・六二レアルが確認され、四万五千三百七・六二レアルが次年度への繰越分と発表された。
 今回の収支決算について林アンドレ監査役が、日本祭りなどで契約書が取り交わされていなかったことや、帳簿上の問題を指摘。忘年会などでも会費徴収の徹底を訴えた。
 また、執行部職にありながら、代表者会議などに出席しない役員は進退を考えるべきとの考えも示した。
 続いて、〇五年の事業計画案と予算案が読み上げられ、四月のIDB米州開発銀行沖縄総会に竹下康義氏が派遣されることが確認された。
 質疑応答では、日本祭りの予算について、田畑稔実行委員長が、「現在八十万レアルを見積もっており、最終的には百万レアルが必要」と説明。赤字が出た場合は、「執行部の責任」と明言した。
 中沢会長は「今年から場所も変わる。執行部が力を合わせ努力したい」と話し、近日中に委員会を開く考えを示した。
 監査役選挙では、大西博巳(広島)、福田康雄(熊本)、加藤恵久(鳥取)の三氏が監査役に選出され、木原好則(和歌山)、志田茂夫(福井)、山田康夫(滋賀)の三氏が補充監事として拍手で承認された。
 今年三十周年を迎えるイビラプエラ公園内の開拓先没者慰霊碑について、尾西貞夫氏(兵庫)が慰霊碑の紹介パンフレットを作成する計画を説明。「六月十八日の移民の日までには完成させたい」と話し、予算を約一万レアルと見積もったうえで、「各県人会に二百レアルの負担をお願いしたい」と協力を呼びかけた。

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