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「南部美人」売り込みに=久慈さん、美味しさ自賛

4月16日(土)

 岩手県の地酒「南部美人」の五代目蔵元、久慈浩介氏(製造部長、32)が十四日、同酒の売り込みと市場調査のため来伯した。「うちの酒は喉越しがスッキリし、エレガントな香りが特長。極上の味です」と高級感をPRしている。
 「南部美人」は昨年十月から、大和商事を通じてブラジルに輸出されている。「ここには、世界最大の日系社会が存在しています」と有望視。販売現場を実際目にしたいと、一泊二日の強行スケジュールでブラジルを訪れた。
 「飲んだ瞬間、思わず美しいと絶句してしまう」と自賛する久慈氏。一升瓶が百五十六レアル、七百二十ミリリットルが百十五レアルで、ちょっと割高だ。割引はせず、質で勝負する考えだ。
 「冷酒にすると美味しく飲めます。牡蠣、豆腐、白身の刺身がよく合います」と話している。
 「南部美人」はブラジルを含めて米、英、韓国など世界九カ国に輸出され、今年六月から中国にも出荷される。海外の売り上げは、全体の五%ほど。ブラジルでの年間販売目標は、一升瓶で四百本。
 久慈氏は「世界の人の口を、南部美人で潤したい。蔵元が五つくらい集まれば、試飲会なども開きたい」と張り切っている。

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