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レオポルジーナ案を撤回=28日会見で上原会長

4月29日(金)

 「ヴィラ・レオポルジーナ案を中止にする」。ブラジル日本文化協会の上原幸啓会長は二十八日午後二時、記者会見で発表した。上原会長によれば、同日中に百周年祭典協会の担当グループと日系研究者協会代表が、交渉先のブラジル貴金属宝石協会や投資会社担当者に会いに行き、「中止にする」意向を伝えると語った。
 投票二日前の突然の発表に、記者団はどよめいた。
 今回の決定を受け三十日の総会では、「中止した報告をし、その承認をしてもらうことになる」。さらに、他の団体から「総合センターの場所をリベルダーデに移す提案がされる予定」だと明かした。
 「とにかく私は文協に泥を塗りたくない」。上原会長は突然中止になった理由について、「前から文協理事会内に反対意見はあった。つい最近、リベルダーデにもよさそうな土地があるという話がでてきたため、あちらの方は中止することになった」と説明。「もちろん決定するのは総会ですが」と念を押した。
 選挙とは関係ないと強調する上原会長だが、「なぜこの時期に?」との質問に対して、「選挙の後でも良かったのですが……」とのみ答えた。
 記者団からの「これで谷氏や下本氏と交渉する土俵ができた。上原会長から何か呼びかけるのか」との問いには、上原氏は沈黙。代わって、松尾治副会長が「先ほど小山さん(谷陣営)に電話したが、選挙のやり方に疑心暗鬼になっているようだった」と回答。今のところ、現執行部側からの働きかけは特にしないようだ。

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