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谷広海氏=正式に裁判取り下げ報告=今後も日系社会のために

5月5日(木)

 「今日、正式に裁判を取り下げてきました」。晴れ晴れとした顔で谷広海氏は十一時前に来社し、そう語った。文協会長選挙はこれで完全に終わった。
 前夜、サンパウロ市の日本語センター会議室で行われた解散会には支援者やシャッパ参加者ら四十人以上が参加した。「全員の意見を聞き、最終的に決断しました。中には無念の涙を流す人も何人かいました」と報告する。
 「僕は金曜日(選挙前夜)の記者会見の時点で、会長になろうという気はなかった。現執行部に続けていただくつもりだったから、上原さんにパラベンスと言ったのです。ただ、正義を貫きたい、不公平だった選挙制度に関して一石を投じておきたい、その一心で選挙を継続させていたのです」との心中を語った。
 裁判を起こした動機を、「向こうは会員全員の電話番号があるのに、こっちには七十五歳以上のリストや、企業会員の投票可能なところの名簿すらなかった。ツンボ桟敷におかれて選挙したようなものですよ。こう不公平なことが二度と起きないよう要求しようとしていた訳です」と振りかえった。
 支持者に対して、「多くの人が応援したくれたから接戦になり、レオポルジーナ案を中止することができました。これからも文協、コロニア、日伯関係のためになることに努力していきたい。支援者のみなさん、こころからの感謝とお詫びを申し上げたい」との思いを述べた。

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