コラム　オーリャ！

　「フジヤマのトビウオじゃないですかー！」静岡出身で水泳をやっていた私にはときめきさえ覚えるサイン入りナマ写真。人文研が進める故内山勝男さんのスクラップ整理では、続々と「お宝」が発掘されている。戦後の日本を勇気付け、「勝ち・負け」の区切りの一つにもなったという古橋広之進さんの来伯時のアルバムもその一つ。
　人文研の求める「日系社会と移民史関係の資料」というふるいには残らなくても面白いものはたくさん隠れているようだ。なんせ内山さんが一九四七年から集めていたスクラップはコンビ四台分の量。「いつ終わるかわからないよ。仕分けは誰かに手伝ってもらえないし、君みたいな突然の訪問に中断されるからね」と宮尾進前所長がチクリ。はい、これからもお邪魔させていただきます。（郁）

　05/5/11