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琉舞のサトル君=本場の舞台へ=真次君とコンビ組んで

7月1日(金)

 【那覇】国立劇場「おきなわ」で、十二日、組踊六月公演が行われた。第一部琉球舞踊の部に、県費留学生として来沖中のブラジル三世斎藤悟君(17)と金城真次君(17、那覇高校三年生)が出演して「かせかけ」を踊り、大きな拍手を受けた。
 悟君は、祖母が大里村出身、父が福島県出身。祖母新垣春子が望郷の念から、沖縄の舞踊や民謡に親しむのを見ているうちに、琉舞のビデオテープを見て五歳のころから踊るようになった。誰も教えないのにみごとに踊るので、ブラジルの県人社会、村人会のイベントで舞台に立つようになり、豆天才舞踊家として人気者になった。
 本場で琉舞を習いたい一心で日本語のマスターに力を入れ、十一歳のときから谷田嘉子扇寿会家元のところで、年一回(ブラジルの)冬休みを利用して研修を受け出した。その上達は、目を見張るものがあり、平成十三年八月、琉球古典芸能コンクールで新人賞を受章している。
 金城真次君も似たような経歴の持ち主である。琉舞を志すようになったのは六歳。カチャーシー大会で優勝してからである。すぐに谷田家元の門をたたき、研修に励んできた。豆舞踊家として人気者になり、イベントに出演し、海外公演にも出るようになった。
 悟君との出会いは六歳のとき、沖縄で行った特別講演「南米こども祭」に二人で「加那よー天川」を踊ってからである。ブラジルで行われた悟君の公演に招待され、特別出演し、「ブラジルと沖縄の天才豆舞踊家」の公演とあって評判になった。
 以来、二人はなにかというとコンビを組んで踊っている。真次君は昨年、古典芸能コンクールで新人賞を受賞した。悟君は八月に優秀賞に挑戦することになっている。美少年ぶりもさることながら「かせかけ」はみごとな踊りっぷりで、観客の間から感嘆のため息がもれた。ブラジルのウチナンチュ社会、そして沖縄の舞踊界からも大きな期待が寄せられている少年舞踊家である。(照屋とし子さん通信)

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