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帰途車中、食中り騒ぎ=病院で手当受け帰聖

2005年8月4日(木)

 盛況のうちに終わったペレイラ・バレット入植記念祭。三十一日午後九時半、同祭に参加した約百二十人を乗せた三台のバスはサンパウロ市、サント・アンドレー市、サンベルナルド・ド・カンポ市へ向けて出発した。その帰路の途中、複数の乗客が腹痛や下痢などの症状を訴えた。治療を受けたあと、全員無事帰路に着いた。
 一日午前三時、バス二台は急きょカタンドゥーバ市内の救急病院前に停車。約五十人が次々と医師の診察を受けた。中には、点滴、注射などの処置を受ける人もいた。しかし、大半は薬の投与だけで症状は治まった様子だった。先を走っていた残りの一台も同病院で診察を受けるために引き返す予定だったが、被害者が少なかったこともあり、そのまま帰途についた。
 食あたりを起こした直接の原因は不明。手当を受けた人達によると「うどんかカレーだろう。それ以外で心当たりがあるのはミーリョのソルベッチくらい」と大半の人が話す。しかし、それらを食べても、症状が出ない人も多数見られた。また、ほとんどが高齢者だったため、「疲れがたまっていたのもあるだろう」と関係者は話していた。
 約四時間、同病院前でバスは停車し、その後ポストに停車するたびにトイレに長い列ができた。バスの中の温度も高く、常に「ソーロを頂戴」という声が聞こえてきた。結局、午前六時に着く予定が、午後四時になり、「せっかくの祭りだったのに…」と惜しみながらも、みんな憔悴しきった様子だった。

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