コラム　オーリャ！

　「最初は小さな小さな学校でした」クリーム色の新校舎を見渡して、平成学院の浜崎みゆき校長がぽつり。
　五歳からイミリン・ファッチマ日本語学校のオオミ先生に、日本語と教育のあり方を学んだ。十九歳から二年間日本へ留学。帰国するとすぐオオミ先生の後を継いで六人の幼児を受け持った。
　新校舎のイナウグラソンには、成人した教え子たちも祝福に駆けつけた。式典の直前まで校舎前の掃除をする父兄、引越し作業や中庭作りをかってでたのもこれまで関わってきた人たち。祝福の挨拶では「あなたが受け継いだものを次の世代に伝えてくれ」と涙声で浜崎校長を激励した人もあった。
　教育が世代を作る、積み重ねが新しいものを生む、ということを実感した。（郁）

05/09/07