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商議所昼食会=日伯経済交流に弾み=フォーラム開催=ミッション来伯=関係者が説明=SEBRAEの岡本パウロ会長=「日本に事務所も」

2005年10月26日(水)

 ブラジル日本商工会議所(田中信会頭)の定例昼食会が十四日、サンパウロ市内のホテル・グラン・メリア・モファレッジで開かれた。国際協力銀行(JBIC)の山田高行理事、SEBRAE(小規模・零細企業支援サービス)の岡本パウロ会長が講演したほか、来月パラナ州で開かれる経済フォーラム、十二月のジェトロ経済ミッション来伯などについて関係者から説明があった。
 パラナ州での経済フォーラムは十一月十日に開催。当初はパラナ州と日本に関するものだったが、同州のレキオン知事の肝いりでCODESUL(南部諸州開発委員会、パラナ、南麻、サンタカタリーナ、南大河各州)と日本に拡大されたという。フォーラムには各州知事が出席する予定。九日にはパラナ州内での視察も計画されている。
 JETRO(日本貿易振興機構)の経済ミッションは、今年五月のルーラ大統領訪日の際に合意されたもの。十二月に実施され、在日、在北米の日本企業が参加する予定だ。
 山田JBIC理事の講演は「世界経済の見通しおよび中国経済について」。理事は世界各国・地域の実質成長率見通しや投資額についてグラフを交えて説明した。また中国の資源輸入増加が世界の一次産品価格に及ぼす影響、米欧との貿易摩擦などについて解説したほか、地域格差の拡大や農村対策、国内の西部開発など、成長を続ける中国の今後の課題などについて述べた。
 続いて講演したSEBRAEの岡本パウロ会長は、「中小企業支援団体SEBRAEの活動について」と題して、同機関の活動を紹介した。
 毎年多くの会社が設立されるが、その多くが起業から数年で閉鎖されている。それらの会社にSEBRAEのサービスが知られていない、と岡本会長は説明。そのため今後は広報に力を入れ、来年度は五百万件の相談に対応する態勢を整備するとともに、全国の都市に事務所を設置する方向であると語った。また、日本に事務所を設置して在日ブラジル人向けの講習を行い、帰国後の企業を支援
する計画を進めていることなどを明らかにした。
 会議所からこのほかに、十一月に軍警司令部を訪問する件などが案内された。

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