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本場仏の観客も熱狂=パントマイムで演劇=日本人女性も出演

2005年11月26日(土)

 日本でも有名な役者、沖埜楽子(33、神戸出身、おきの・らっこ)さんが出演する演劇「Saudade em Terras D’agua」(Dos a Deux)の公演が、きょう二十六日午後八時からサンパウロ市内のSESCベレンジーニョではじまる。
 移住の歴史、生まれ故郷への郷愁を表現したこの演目は、今年七月の開催された世界的に有名なアビニョン演劇祭(フランス)で「最優秀観客賞」を受賞した。八百もの中から見事一位に選ばれた。
 ブラジル人二人と沖埜さん、合わせて三人がセリフを使わずに八十分間、パントマイムで演じきる。
 沖埜さんは「リハーサルに七カ月かけました。この長さは異例ですが、その分、丁寧に細部まで作りこんでいます。動きのボキャブラリー(語彙)をじっくりと合わせました」と説明する。
 十五歳からパントマイムをはじめ、NHK子ども番組の紹介者などを経て、本格的に演劇に取り組み始め、本場フランスに三年前に渡り、同カンパニーといっしょに活動をしている。今回は二十二日に来伯し、リハーサルを重ねている。
 ◎Sese Belenzinho(Rua Alvaro Ramos, 915 Quarta Parada=011・6602・3700)、十二月十一日までの土日午後八時から。入場料七・五レアル~。



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