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祭りを通じた交流を=宮城ブラジル友好協会から=イベント専門家ら

2005年12月03日(土)

宮城県からこのほど、宮城ブラジル友好協会ブラジル交流団の一行三人が来伯した。
 来伯したのは「仙台青葉まつり」など宮城で開かれる祭りで運営に携わる高橋清博さん、イベントなどの写真、映像撮影に携わる島田由紀子さんと、同県亘理町の「国際交流協会わたり」事務局長の八巻幸子さん。十一月二十九日、中沢浩一会長ほか県人会関係者と本紙を訪れた。
 高橋さんは「青葉まつり」のほか、戦後六十回を数える「仙台七夕まつり」など様々なイベント運営に携わる、いわば祭りの専門家。
 「青葉まつり」は伊達正宗の命日にちなみ毎年五月に開かれているもの。そこで踊られる扇子を使った「仙臺すずめ踊り」は、伊達正宗が青葉城を築城した折に石工職人によって踊られたのが発祥とされる。二十一回目の今年は約五千人の踊り手が参加した。
 高橋さんは、移民八十周年の年に東洋人街ですずめ踊りを披露した際には踊り手として来伯したという。
 このほかにも仙台では年間を通じて各種のイベントが開かれている。YOSAKOIソーランもその一つ。東北地方のヨサコイ「みちのくYOSAKOIまつり」は今年で八回目を数えた。
 同イベントの写真集作りに携わっている島田さんは「文化や交流、世界が舞台になるにつれて、県人会や日系の力は大きくなってくると思います」と語る。
 中沢会長は「これからは祭りの専門家との交流も進めていきたい」と抱負を語る。高橋さんも「ふるさとを作る上で、祭りは大切なもの。ブラジルでも七夕などいろいろな祭りがあります。今後祭りを通じた交流が進めば」と期待を表わした。
 八巻さんは、亘理町の国際交流協会をはじめ、各種の国際交流団体で事務局長をつとめる。同協会では日本語講座や日本文化紹介、在住外国人が小学校で行なう文化紹介講座など様々な活動を実施している。
 今回の滞在にあたり、「日本語学校を訪問したり、ブラジルの生活を実際に見てみたい」と抱負を語った。

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