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(6)目立った2世の台頭

2005年12月28日(水)

 岡本パウロ氏が一月に零細企業支援サービス機関(SEBRAE)会長、藤田エジムンド氏が九月にインドネシア大使、斉藤準一中将が十一月にブラジル空軍参謀長にそれぞれ就任し、日系人の活躍ぶりが目立った。
 岡本氏はルーラ大統領の組合闘争時代からの友人で同士。また、「日伯21世紀協議会」のブラジル側メンバーでもある。八一年から九〇年までサンベルナルド・ド・カンポ金属労働組合の委員長、九〇年から〇一年までSEBRAEの経営管理部門を務めた。
 藤田氏は日系人初の大使。〇二年十二月、カルドーゾ大統領の人事で「大使」に任命されていた。外務省アジア・オセアニア局長としてルーラ大統領の中国公式訪問(五月)にも随行、任務を全うした。
 斉藤氏の空軍参謀長就任も、日系初の快挙。現役軍人として最高位に昇りつめた。六〇年三月の入隊以来飛行機の操縦時間は六千時間を超え、名パイロットとしての名声も高い。
 一方、ルーラ大統領の右腕と言われた具志堅ルイス広報長官は七月、連邦政府機関をめぐる疑惑の責任を取って、ロウセフ官房長官の管轄下に配属になり、閣僚扱いから降格となった。

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