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「在日憩の園協力会」ことし10周年=理解深めてほしい=東京でPR活動を=96年、8人でスタート=いま、個人団体200人に

2006年3月3日(金)

 日本で救済会(左近寿一会長)を支える、「在日憩の園協力会」が今年十周年を迎え、五月十三日に東京都内で記念イベントが予定されている。救済会は同園で過ごすお年寄りの日常生活や会の歴史をビデオに収録。会場で流すなどして、日本在住者に団体についての理解を深めてもらう。
 同協力会の創立は九六年四月二十七日。駐在員夫人だった渋谷まさみさんが帰国後も、日本で何らかの協力をしたいと発案したもの。大浦文雄常任理事と、企業を回るなどして賛同者を募った。田付景一元大使夫妻などが後押しした。
 主な活動は救済会のPR事業。協力者を集めて、おむつといった介護用品の寄贈や寄付金の送付などを行っている。八人でスタートした会は、十年後の現在、個人・団体合わせて二百人以上に膨らんだ。
 撮影するビデオは、施設での生活や歴史を簡単に理解できる内容になる見込み。写真のほか、グラフなどを用いて入居者数や介護レベルなどを説明する。
 式に出席予定の大浦常任理事は「竣工当初は、自立者が主流だった。五十年近く経ち、要介護者が六〇%を占めている。介護棟も時代とともに増えていったし、入所者数も最盛期には百四十人もいた。これまでの施設の流れが日本在住者に分かってもらえれば」とビデオ作成の意図を語っている。

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