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コラム オーリャ!

 二ヵ月ほど前に、静岡県浜松市にあるムンド・デ・アレグリーアという外国人学校を訪れた。
 同校は昨年十二月に南米系の学校では初めて各種学校の認定を受けた。校長の松本雅美さんが、日本の外国人学校間の現実を話してくれた。
 「浜松に限らず、日本の南米系の外国人学校は仲が悪い。お客となる子ども達を奪い合う関係という認識ですからね。私達の学校は県からの補助金や企業からの援助を受け、授業料を一月一万五千円まで落とせました。そのため、公立学校に通えなくなった子ども達も多くやってきます。それが面白くないのか、他のブラジル人学校から嫌がらせを受けるんです」
 在日外国人子弟の不就学問題や犯罪増加が社会問題となっている現実。その現実の中で手前の利益しか見ていない外国人学校の現実。その「現実」の差に頭が痛くなった。(池)


   06/05/18

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