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コラム 樹海

 ポスト小泉へと政界が動き始めた。新聞などは「麻垣康三」(まがきこうぞう)と書き連ねるが、麻生太郎、谷垣禎一、福田康夫、安倍晋三からマスコミが苦心して捻り出したものらしい。麻生氏はワンマン宰相・吉田茂の孫であり、福田元官房長官は昭和の黄門を称した福田赳夫首相の長男。若い安倍氏は安保改正で知られる岸信介首相の孫と政界の名門▼と、この4氏が政権の座を争うと見られるのだが、実際に総裁選に出馬の意向を示しているのは谷垣氏と安倍氏の二人であって麻生、福田の両氏はまだはっきりと意思表示はしていない。ただ―世論調査によると、安倍支持派が40%超であり二番手は福田派30%となっている。皮肉なことに、この二人は森派に所属しており、もしも両人が出馬するようだと派内は大騒ぎになって―「分裂」の恐れも▼小泉首相は安倍支持のようだし、武部幹事長は力強い応援団長。無論、若い議員らにも「首相に安倍氏を」の動きがあり、これは派閥の枠を超えて意気盛んと新聞は報じる。安倍氏の政治方向は、首相の改革路線を継承するものだし、これも―首相の安倍好みの要因になっている。一方の福田氏は、靖国神社への考え方や首相の靖国参拝などで首相とは、かなり深い溝がある▼靖国とは別に「戦没者慰霊」の施設を建設するの意見も福田元官房長官だったが、小泉首相は否定的。この辺りの違いがポスト小泉へ影響しそうなのである。こうした厳しい情勢のなかで福田氏を「森派」の後継者にするの声がかなり強く、これはこれで一つの選択であり、この方策で万事が上手く進めばいいのだが。(遯)

06/05/30

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