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DPZの役割を修正=百周年記念協会=「資金調達でなく広告」

2006年7月14日(金)

 八日に行われたブラジル日本移民百周年記念協会(上原幸啓理事長)の定例理事会で、以前から「資金集めをする」と協会側が説明してきた大手広告代理店DPZの役割について再度質問が出され、「基本的な役割は資金集めではなく、百周年にかかわる広告を扱う」と訂正された。
 会議参加者からの「百周年の事業資金はコロニアから寄付を募るのか、それとも本当にDPZが大企業から集金してくれるのか?」との質問が行われた。
 これに対し、吉岡黎明総務委員長は「百周年にかかわる広告を扱い、ブラジル社会に知らしめるのがDPZの仕事。その役割により、結果的に財務委員会の集金や寄付集めを容易にする」と説明。従来言われてきたような箱物四事業資金調達は役割外である、と認識を修正したことを明らかにした。
 ただし、渡部和夫顧問は「シンポジウムなどのイベントでは、その実施に必要な資金を集めることは可能。決して広告だけでもない」と補足説明した。
 従来までの「DPZが集金をする」との認識を修正したことで、コロニアの浄財寄付が重要なものとして再び浮かび上がってきた。近日中に、個人からの小額の寄付金を受け取るための銀行口座を早急に大手各行に開設し、口座番号を広報する旨が報告された。
 中矢レナート財務委員長が選任され、企業からの寄付金を免税で受け付けられる新団体を発足させることが決められた今回の定例理事会。ようやく一般からの浄財集めの基盤がそろい、募金活動に本腰が入りそうだ。

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