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旧神戸移住センター保存運動=4千強の署名を政府へ

2006年8月31日付け

 移民の最後の家を残したい――。多くの移民がブラジルへの期待と不安を胸に過ごした旧神戸移住センターを「国立海外日系人会館」として国で整備保存するための署名活動を行ってきた関西ブラジル人コミュニティ(CBK)の松原マリナ代表が二十五日来社、コロニアの協力に感謝の言葉を述べた。
 神戸市から始まった署名活動は日本全国に展開され、現在集まった署名は約四千。松原代表によれば、「半分くらいはブラジルからのもの」だという。
 今回の来伯の目的は、すでに署名を依頼している文協や県連、ラジオ体操協会など各日系団体を訪問して署名用紙を受け取ること。来月二日に帰国、同月末までには、政府に届けたい考えだ。
 「移住の歴史を伝える資料館や在日ブラジル人が集える場所、またブラジル文化を伝える場所として活用していけたら」と松原さんは話している。

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