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大耳小耳

2006年9月2日付け

 南伯邦人移住五十年の歴史を残したい、と同州連邦大学(UFRGS)の木村・ガウジオーゾ・智子助教授(文学部日本研究室コーディネーター)が編纂活動を行った。州の法務局に「日本人、日系人の犯罪者の有無」の問い合わせをしたところ、一人もいないと分かったという。「デカセギが日本で起こす犯罪が増えるなか、日本人であることを誇りに思う」と木村助教授。何とか記念誌発行ができないものかと頭を悩ませている。
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 沖縄県人会で節目の行事がめじろ押しだ。先月二十五日には県人会創立八十周年、二十七日にはビラ・カロン支部が創立五十周年を祝った。さらにこの先、十日には県人会婦人部「協和婦人会」の創立四十周年式典が控えている。いずれも式典が終ると歌あり踊りありの〃くだけた〃雰囲気、と思っていたのだが、先ごろまで来伯していた地元メディアの人からはこんな感想も。「ブラジルのウチナーンチュはまじめだねえ。沖縄だったらお酒飲み始めて会長の話なんて聞かないんだから」。
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 こちらブラジルでもお馴染みの「振り込め詐欺」。〃本家〃の日本でもなお盛んなようだ。警視庁のまとめでは、先月東京都内で発生した被害が八カ月ぶりに三百件を突破、前月比一・五倍に急増した。日本の報道によれば、「痴漢で捕まった」と言って示談金を要求する手口から、「会社の金を使い込んだ」と泣きついて振り込みを求める新たな手口が出ていることが原因と見られるという。一件の被害額が五百万を超えるケースもあるという。皆さんもご注意を。

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