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服飾アトリエ「宮」オープン=日本っぽさを原点に

2006年10月26日付け

 リベルダーデ街に服飾アトリエ「宮」がオープンした。オーナーの宮里ラリッサさん(25)は日系三世。宮里さんにとってこのアトリエは、「ファッションと芸術と造形が〝結合〟する場」。
 天井から吊るされた棒に宮里さんのデザインした作品「宮」がぶら下げられている店内には、手作りブランコや千羽鶴、造形美術家のラエルテ・ラモスさんの芸術作品が並ぶ。
 宮里さんが見本にするのは「日本」だ。日本人の服装を真似するのではなく、〝日本人のファッションの原点〟が何であるかを探りながらコレクションを作り上げていく。
 服を買った人には「日本っぽい」と好評。「自然に日本らしさが作品に現われているんでしょうね」と笑顔をみせる。
 作品は、同じ服を着ている人に外でバッタリ鉢合わせする事のないように数を制限する。「例えばこの作品は十五着しか作ってないんです。売れ切れたら終わり」とこだわりをみせる。
 その一方、「身体が不自由な人のためには、希望があれば訪問販売もします」と宮里さん。「客層が制限されないように気を配りたい」と述べる。
 宮里さんは今後、「店の利益でリベルダーデ街のリフォームも計画中。まずは『すずらん灯』の電球を取り替えたい」と話していた。
      ◎
 服飾アトリエ「宮」は、(Rua Galvao Bueno,63.Cobertura 42)。営業日・時間は、火・水・土・日の午後二時から八時まで。電話番号は(11・3209・7999)。

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