ホーム | コラム | 大耳小耳 | 大耳小耳

大耳小耳

2006年11月15日付け

 三省堂から図書の大量寄贈をうける文協図書委員会は大喜び。「大変ありがたいこと。あまりに凄い本ばかりがリストに並んでいるので、それを見ただけでクラクラしそうです」と委員の一人はこっそり打ち明ける。「本のリストが図書館においてあるので、ご希望の本をチェックしてください」と利用者に呼びかける。文協だけで六百冊の新刊本。単純計算すれば、一週間に二冊ずつ読んでも六年かかる! さらに地方日系団体の図書館のいくつかにも四十冊ずつ寄贈されるとか。本好き一世には、この上ないプレゼントだ。
     ◎
 リンス慈善文化体育協会の会館内には、小さいながらも移民資料館と日本語書籍のライブラリーがある。ガスランプや古時計、マッシャードやフォイセなどの農機具、井戸の模型などが所狭しと置かれている。ライブラリーには数十年以上前の古書や雑誌、マンガなどが置いてあり、まるでタイムスリップしたかのような空間だ。同市を訪れた際には是非一度、足を運んでみることをお薦めしたい。
     ◎
 岐阜県美濃加茂市で先日、一万円札を偽造、使用した容疑で十七歳のブラジル人少年が逮捕された。カラーコピーした紙幣を使用したが、すかしのないのを不審に思った店が警察へ通報、逮捕されたもの。ほかにも他店で数枚の偽造紙幣を使用した容疑がかかっている。少年の兄(22)はすでに偽造通貨行使の容疑で逮捕、起訴されている。毎日新聞の報道によれば、動機について二人は「生活費に困ってやった。(高齢者は)だましやすかった」などと供述しているという。
     ◎
 滋賀県の名神高速道路で起きた多重事故で七人の日系ブラジル人が犠牲になってから一年。滋賀県草津市の教会で十二日、犠牲者を追悼するミサが営まれた。遺族、友人など約二百人が参列した。

image_print