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結婚よりキャリア優先=オールドミスはもはや死語
2006年12月6日付け
【ヴェージャ誌一九八四号】女性の社会進出たけなわである。キャリアウーマンの知力や教養、人柄、容姿は非の打ち所がない。何が彼女たちに結婚難をもたらしたのか。彼女らが要求する社会的地位を有する男性は、妻と母と女の一人三役を演出できる女性を求める。また、男性の古い結婚観が崩壊しつつあるのも一因らしい。
女性の社会的地位や経済力、出産計画、年齢に煩わされず自分で設計できる人生計画などで、女性の結婚観が変化したようだ。変化をもたらした原因は、快楽と妊娠を分離した避妊薬と、平均寿命の伸びにあるらしい。
三〇代以上の女性にとって経済的自立や自由奔放な生き方は、当たり前である。オールドミスという言葉は死語になった。売れ残り娘が一家の食事の世話をして、全員を送り出した後、残り物で食事を済ませる時代は終わった。結婚は晩婚になるほど、これまで不可能であったことを可能にしてくれる。
窮屈な結婚は御免だ。結婚よりも、社会的自立を優先してプロになる。両親のそばで経済的に不自由することなく、女性が自由気ままな青春の延長を楽しむのもよい。そこではキャリアの継続が保障される。キャリアは単なる生活の糧ではなく、選んだ人生の意義も見出せる。結婚すると、家庭のために人生の意義は犠牲にされる。
ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、男性が独身貴族の気軽さを満喫するのは、三四歳までという。男性は三五歳になると生活スタイルが変わり、憩いの場としての家庭を求めるようになる。男性にとってその傾向は年々顕著になる。そこが女性と男性は、生理的に違うらしい。女性が結婚を考えるころには、男ヤモメかバツ一しかいない。