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東西南北

2006年12月15日付け

 大統領選に出馬し、一次投票で敗れ去ったエレーナ上議(自由社会党=PSOL)が十三日、今年末の任期満了に伴い、四十人の議員を前に議場で別れのあいさつをした。八年間の任期を振り返り、感無量の同上議は涙で顔をくしゃくしゃにした。数多くの上議が議会を去ったが、これほど感動的な別れはなかったとペレス上議(民主労働党=PDT)も男泣きした。
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 カントリーリスクが十三日、二〇五ポイントと過去最低を記録。マクロ指標の改善と基本金利低下継続による景気回復への期待を反映。過去最高記録は二〇〇二年の二四三六ポイント。
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 サンパウロ州地裁は十三日、二〇〇〇年八月に元恋人の女性ジャーナリストを殺害したピメンタ・ネーヴェス被告(69)を服役させる判決を下した。同被告は今年五月に禁固十九年の有罪判決を受けたが、控訴したため仮釈放となっていた。同日、警察が被告の住居に向かったが、不在で拘束できなかった。
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 高級ブランド専門のショッピング・センター、ダスルが十三日、連邦国税庁に脱税の疑いで摘発された。二〇〇一年から〇五年の間に不正輸入を通じて二億三六三〇万レアルを脱税したという。
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 ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によれば、国民一人当たりの所得を都市別に見るとバイア州のフランシスコ・デ・コンデ市が原油の採掘で毎月一六〇三レアルと最高だが、市民に還元されることはない。市民二五四七世帯は生活扶助を受け、四〇〇〇人の失業者がいる。八〇〇〇人はトイレも水道もない。原油で豊かになるのは、世界共通だが一部の人間だけである。

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