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怪文書に注意を!=警察騙る絵記号解釈

2006年12月23日付け

 ここ数カ月、サンパウロ州公安局科学警察長官室(Secretaria da Segranca Publica, Superintendencia da policia tecnico-cientifica)を名乗って、家の玄関外側に張られた絵記号に注意を喚起する文書が一部で出回っている。
 ところが、ニッケイ新聞が同科学警察の担当官に真偽を問い合わせたところ、「まったくの偽物。なんの目的でこんなものを広めているのか」と言下に否定し、「信用してはいけない」と断言した。
 これは二十一日の県連代表者会議でも配られたが、少なくともここ数カ月ほど出回っている文書のよう。
 写真のように科学警察の紋章の付き用紙に書かれ、上部に「Atencap-Muito Importante」(最重要)、最下部に「Devulge ao Maximo de possoas possivel」(可能な限り多くの人に配布を)と大きな字で強調しているが、公式文書には欠かせない書類番号や日付、責任者の名前や署名もない。
 内容は「←」(上矢印)の印のついたシールなどが家のドアや呼び鈴付近に貼り付けられていたら「午前中に容易に襲える」、「↑」なら午後に、「→」なら夜に、という暗号と解説している。
 その他、この印なら「一日中老人のみ」とか「午前中は子供だけ」など九種類が紹介されているが、同担当官によれば「まったく根拠がない。信用できない」という。愉快犯のしわざか、それとも別の意図があるのか今のところ不明。とにかく怪文書にご注意を。

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