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(5)統一選=4人の日系連議が誕生

2006年12月29日付け

 今年の統一選挙は、近年にない快挙を見せた。連邦議員に五人、州議員に五人の当選者が日系社会から出たからだ。全伯で、連議、州議合わせて約九十人の日系候補が立候補。候補者が乱立しただけに共倒れが危惧されたが、杞憂に終わったようだ。百周年まであと一年余りに迫った今年の選挙での当選が持つ意味は大きい。
 激戦を勝ち抜き、連邦下議への当選を決めたのは、カシオ・タニグチ氏(パラナ州選出)、ヒデカズ・タカヤマ氏(同)、ヴァルテル・イイホシ氏(サンパウロ州選出)、ウイリアム・ウー氏(同)、パウロ・テイシェイラ氏(同、※夫人が日系人)の五氏。
 また各州議員にはアキラ・オオツボ氏(南マ州)、ジオネ・マルリ・ハシオカ氏(南マ州)、フランシスコ・ウエジョ氏(ミナス州)、ルイス・ニシモリ氏(パラナ)、アントニオ・テルオ・カトウ氏(同)らが議席を獲得した。
 十一月には文協で日系四十六団体共催による「日系下院議員・州議員の当選祝賀会」が開かれ、出席した当選者らがそれぞれの抱負を語った。選出されたことの責任、デカセギ問題への取り組みや百周年に向けての互いの協力など、彼らの語る言葉に参加者から大きな拍手が送られた。

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