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(9)躍進する二世たち

2006年12月29日付け

 今年は、日系として最高位の陸軍中将に就任した小松パウロ(58)氏、昨年末に空軍参謀長に就任した斉藤準一大将(64)の就任祝賀会がそれぞれサンパウロ市の文協貴賓室でおこなわれ、コロニアは軍部で活躍する日系二世の昇進を盛大に称えた。
 小松氏はサンパウロ州パカエンブー市出身。六八年に士官候補生としてブラジル陸軍に入隊し、八六年には参謀補佐としてパライーバ州ジョアン・ペッソア市の第一陸軍技術部隊で任務についた。
 九七年から九九年はワシントン(米国)にあるブラジル大使館で勤務し、〇二年には陸軍少将に昇進。同年、北東部地方の参謀長となった。
 今までの陸軍における日系人の最高位はすでに退役した小原彰元陸軍少将。小松氏は今回の就任で〃三ツ星〃を肩に光らせる初の日系軍人となった。
 斉藤大将の空軍参謀長就任は、日系でははじめての快挙だった。サンパウロ州ポンペイア市出身で、六〇年三月に空軍に入隊。以来飛行機の操縦時間は六千時間を超え、名パイロットとしての名声も高い。
 参謀長就任まで航空支援部隊司令官(CONGAR)をつとめ、リーダーとしての卓越した能力は周囲の誰もが認めるところであり、順調に昇進を重ね現在に至った。

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