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人気の聖南西林間学校=ノロエステからも=9校65人参加

2007年1月9日付け

 【ピラール・ド・スール】聖南西地区日本語学校の第十三回聖南西林間学校が、十二月十一~十三日ピエダーデ文化体育協会の会館、体育館で行われた。ブラジル学校との兼ね合いもあり、十四、十五歳の生徒が少なくなっているが、それでも九校の十二~十五歳の生徒六十五人が参加。初参加の生徒も多かったが、すでに参加したことのある生徒から話を聞いてとても楽しみにしていた様子。生徒、先生だけでなく十六歳以上の生徒や卒業生四人もスタッフとして参加した。
 今年、デイキャンプや青空スポーツ教室など地区の交流行事で何度か顔を合わせている生徒も多かったが、その中でも林間学校は一番楽しみな行事ということで、開始前から会場全体にこの日を迎えた喜びを感じられた。
 開校式の後、班分けが行われ、昼食後、昼のプログラムであるミニ運動会が行われた。班対抗で様々なリレー形式の競技などを二時間半行い、一番を目指して班が一体となり汗を流した。特別編成の教師・スタッフチームが僅差ながら優勝してしまうということもあった。
 夜のプログラムは肝試し。三、四人組に分かれ、暗闇の中、ろうそく片手にピエダーデ文協会館の広い敷地を、地図でコースを辿りながら、あちこちで悲鳴を上げていた。
 二日目の朝はマレットゴルフ。ピエダーデ文協敷地内に36ホールのコースがあり、マレットゴルフ部には全伯マレットゴルフ大会優勝者もおり、マレットゴルフが非常に盛んな町である。この日のために隣町のイビウーナのマレットゴルフ部にも要請し、二十五名近い部員が集まり、それぞれ生徒達に、打ち方を教えたりアドバイスを送ったりした。初めてやるマレットゴルフに生徒達も少し戸惑いながらも大いに楽しみ、あっという間に二時間が過ぎた。男女とも一、二位は体育の授業で似たような競技をやっているピラール・ド・スール日本語学校の生徒だった。
 午後はオリエンテーリング。テーマはジャングルとあって、各ポイントにいる教師は思い思いに扮装し、生徒達は普段見られない教師達の姿にオリエンテーリングともども楽しんだ。
 夜は林間学校のメーンイベントとも言えるキャンプファイヤー。はじめ各班の出し物が行われ、準備時間はこの日のオリエンテーリング後の一、二時間とわずかな時間ながら、劇や教師の真似などよく考えられた出し物を発表。教師達もコントも行われ、場の雰囲気を盛り上げた。
 すっかり暗くなり星空の下、炎が浮かび上がり、この日空いた時間に練習していたよさこいソーラン「よっちょれ」を皆で踊った。
 最終日は、朝からTシャツに友達や教師、スタッフのサインを書いてもらう光景が会館中で見られ、生徒達がこの林間学校の思い出を大切にしたい気持ちが表れていた。プログラムでは、思い出の品作りで、ろうそくと紐で作るウサギ型ストラップが作られた。
 昼食後、林間学校で使用した場所を全員で大掃除を行い、閉会式へ。
 今年はノロエステ地区から三人の教師(弓場校・第三アリアンサ校・アラサツーバ校)も参加していた。ノロエステ地区で行っている林間学校の参考にしようと五百キロ遠方からはるばる訪れたのだが、見学にとどまらず、聖南西地区教師と共に生徒に接したり、生徒と共にプログラムに参加したりと自ら体験しながら三日間を過ごした。
 高橋幸次郎ノロエステ教師会会長は、私見としながらも「来年は聖南西とノロエステの合同林間学校ができれば」と話し、来年に期待を膨らませた。

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