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「後世に文化伝えたい」=新会長に纐纈さん就任=汎ソロ連合

2007年2月1日付け

 汎ソロカバナ日伯連合文化協会の定期総会が十四日、プレジデンテ・プルデンテ文協(ACAE)で開かれた。今総会では、これまで五期五年にわたり会長をつとめた船田佳幸さんが健康上の理由で勇退、新会長に纐纈(こうけつ)俊夫氏(66)が選出された。
 同連合にはソロカバナ線のオウリーニョスからプレジデンテ・エピタシオまでの二百五十キロに所在する十七支部が傘下に入っており、約千五百日系家族が在住するという。
 会長に就任した纐纈さんはパウリスタ線ベラ・クルス出身の三世。レセイタ・フェデラルに長年勤め、現在はプ・プルデンテに在住している。
 船田前会長の任期中は書記をつとめていた。日本語は俳句を作るほど堪能で、世代交代の過渡期にある同連合での活躍が期待される。なお船田さんは相談役となった。
 新定款の規定により、新役員の任期は二年。汎ソロ連合は纐纈会長のもとで日本移民百周年を迎える。ニッケイ新聞の取材に対し纐纈会長は「日本文化が薄らいでいく時代。百周年に向けて、若い人に刺激与えて勉強してもらい、後世に伝えたい」との抱負を語った。
 総会では今年の連合主催行事として、カラオケ大会(八月十九日)、芸能祭(九月三十日)、児童お話大会(十月七日)、民謡大会(十一月二十五日)などを承認(いずれもプルデンテで開催予定)。終了後はACAE婦人部が用意した昼食を囲み親睦会が催された。
 なお、二十五日のプ・プルデンテ文協(堀尾康幸会長)の役員会では同文協の百周年委員会が設立された。委員長に就任した纐纈氏は「何ができるか、これから決めていきたい」と話している。
 汎ソロ連合新役員は次の通り=【会長】纐纈俊夫、【副会長】具志堅ペドロ、西川ナタール弘、武井クラリンド博明、【会計】(第一)瀬戸口正弘、(第二)森本ネルソン、【書記】(第一・ポ語)島袋ミルトン、(第二・日語)野村いさを、【監査役】斉藤訓、中矢リカルド、青柳真蔵、【監査役補欠】堀尾康幸、宮城茂一、笹田アントニオ隆、【相談役】船田佳幸、増田耕作、松本一成。【理事】(日語部)明石アリセ、(芸能部)市岡正、(カラオケ部)川上邦弘、(ゲートボール部)山本善章、(民謡部)小野忠義。(敬称略)

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