サンパウロ市＝日系商店主ナガオさん殺害＝ビデオから２容疑者を逮捕

２００７年２月２０日付け

　今月九日、サンパウロ市北部フレゲジア・ド・オー区でランショネッテを経営するアキテル・ナガオさん（６２）の店がピストルで武装した強盗に襲われ、抵抗したナガオさんが撃たれ死亡する事件が起きた。オ・エスタード紙が報じた。店内の防犯ビデオに記録された映像から、市警は十七歳と二十歳の少年二人を容疑者として逮捕。犯人は三人組と見られており、警察でもう一人の行方を追っている。
　残されたビデオ映像によれば、犯人は店内に侵入後、拳銃を突きつけて強盗であることを告げ、ナガオさんの腕時計を取り上げた。さらに金品を要求する一味に対してナガオさんが抵抗、つかみ合いになったところ、犯人の一人がナガオさんに三発の銃弾を発射した。
　犯行に使用された拳銃はドイツ製のルガー銃。同区市警二十八分署の署長が、他の分署で銃器不法所持で押収された同種の銃を見てビデオを確認。銃の持ち主（２０歳、既に拘留）の供述から十七日、犯行に参加したとされる十七歳の少年を自宅で逮捕した。
　市警では、共犯と思われる十九歳の容疑者の行方を追っている。